QLOOKアクセス解析

【うみねこゲストキャラ考察 ベルン&ラムダ編】ベルンカステルとラムダデルタの本体は“告発者”真里亞と“殺人者”楼座

2012年09月23日23:30  ベルンカステル&ラムダデルタ(真里亞&楼座)


【考察の注目点】
・ベルンカステルと真里亞
・ラムダデルタと楼座

・二人の魔女の歪な関係

【考察の前提】

うみねこ世界には創作としての『ひぐらしのなく頃に』が存在する

最近読んだ『ひぐらしのなく頃に』とかいう小説でも
主人公の母親が言ってたぜ。
完全犯罪ってのは、
“起承転結の「起」”を起こさないことが肝要だと。
【EP1・惨劇の開幕】

「………じゃあ、…もっとも恨んでいる人物を、
最後まで残したがるってことになるよな。
……あー、俺の好きな小説の好きなキャラが言ってたぜ。
“そいつの親しい者から先に殺していって、
悲しみを味わわせてから、最後に本人を殺す”ってのが、
一番恐ろしい殺し方なんだ、みたいなことを。

「おやおや、
恐ろしい小説もあったものですね。くわばらくわばら……。」

形が依り代となるように、名前もまた、強力な依り代なの。
異界の未知の存在は、
名前を与えるだけでも、その魔力は大きく増すんだよ…!!
だから名前は大事なの。うー!」

存在を生み出し、名前を与え、姿を与える。
ニンゲンは子を生むことで姿を与え、
名を与えることで認識し、
世界を育むことで、その存在を深めていく。
【EP7・黄金郷への旅立ち 】

ベルンとラムダは“ひぐらし”の設定を借りて生み出された、
うみねこ世界キャラの分身

犯人特定のためのルール考察及び事件考察ほぼ全て

【うみねこ世界構造考察】
物語の謎を生んだベアトとボトルメールの作者は異なる世界の別人、
うみねこの世界は大別すると,創作世界と現実世界の2つ

【現実世界(作中未登場)】
事件が発生していない
物語の謎を生んだベアトのいる世界
戦人が物語を読んでいる世界

【創作世界】
現実世界のベアトが生み出した世界
1986年に事件を起こすベアトがいる世界
物語中には偽書の世界のみが登場している

【真未来世界(作中未登場)】
絵羽が生還していない
縁寿は須磨寺家に引き取られている
絵羽の遺産問題が存在しない
“告発者”によって偽書が作られた世界

【偽書の世界(EP1~EP8)】
(上位世界・下位世界・偽未来世界・過去世界)
記述された世界
ゲームマスターの解釈が含まれている世界
赤き真実が存在する世界



【ベルンカステル】

本体:真里亞
奇跡の魔女(奇跡を待つ魔女)
カケラの魔女(カケラを紡ぐ魔女)
ボトルメール(偽書という形での告発)の擬人化
真実の魔女の後見人

【ベルンカステル=ヱリカ】

「…………無能のあんたが主役駒じゃ、
ゲームがさっぱり進まないもの。
だから、私自身を、駒として出させてもらった…。」

古戸ヱリカ=真里亞でもある
古戸ヱリカの情報も考察材料に使える

【EP6考察 そなたを迎えても、17人だ。編】
古戸ヱリカと真里亞は同一人物




【ベルンカステルと真里亞の注目点】

さくたろジュース
柚子胡椒ソーダ
サンタ襲撃を企てる9歳児
黄金郷に縁寿を招いた(導いた)存在
縁寿を真実を探る旅に誘う
ベルンカステルのヒントと赤き真実
家族が帰ってくるかもしれない“奇跡”
やがて造物主になる魔女
カケラの魔女
不確かな方法での告発
騙された経験
ベアトリーチェに対する敵意
激しい感情表現
猫属性


【さくたろジュース】

「ママに内緒のパジャマパーティをして遊ぼうよ。」
ジェリービーンズを食べながら
次は何の色を引くか当てっこして遊ぼう。
ピーナッツを割って、どっちがお爺さんか当てて遊ぼう。
クローゼットの中を宝探ししよう。他にも他にも!
コーラとメロンジュースを合わせたらどんな味になるかな。」

コーラもメロンジュースもそれぞれ大好き。
そんな大好きなジュースを混ぜたなら、
まるで錬金術みたいにピカーッと光って、
誰も味わったことのない
新しいジュースが生まれるんじゃないかと期待した。
すごく美味しく出来たなら、
それをさくたろジュースと名付けて販売しようと盛り上がった。
でも、案外期待はずれの微妙な味だった。
色も何だかくすんで冴えない。
…黒いのと緑のを混ぜたらやっぱりこんな色になってしまうか

……ピカピカ光るパイナップル色を想像していただけに、残念。

今度はママがいる時に開催して、ママも混ぜてあげよう
ママは真里亞にとって美味しくないものでも美味しいというから、
さくたろジュースもすっごく美味しいと言ってくれるかもしれない。

EP4(???)
大きなベッドの上は、
色とりどりの可愛らしいジェリービーンズ
お弾きのようなチョコレートが散らばっていた。
プレゼントボックスの中から覗いているショートケーキには
フォークが刺さり、
サイドテーブルには、
様々な色のジュースの入ったデカンターが並んでいる。
しかし、コップの中に注がれているジュースの色は、
その何れでもなく、毒々しい。
色々混ぜて遊んだのだろう。
味はともかく、それはとても楽しいこと

ふかふかのベッドの上には、
カラフルで大きな夢いっぱいのクッションもたくさんある
その、まるで子どもの夢の国のような大きなベッドの上に、
ベルンカステルはうつ伏せになって、
ラムダデルタは仰向けになってクッションを抱きながら、
くつろいでいた……。

怪しげな炭酸ジュースのカクテルを傾けながら、
見世物のように見下ろしている…。(EP6・ベルンカステル)

ラムダ(楼座)と一緒にパジャマパーティ、
ラムダが美味しいといったかどうかが気になる


【柚子胡椒ソーダ】

「……うー。柚子胡椒ソーダって微妙…。
さくたろも飲んでみる…?」
「真里亞ひどいぃ…。まじゅい……。」
「だよねぇ、うーうー。」

梅干し紅茶を始めとするベルンカステルの妙な趣味に影響したか


【サンタ襲撃を企てる9歳児】

「………私、荒んでたし。…結構早かったっけ。
確か9歳頃ね

…何か、あのヒゲが無性にムカついて、
ちょん切ってやろうと、
布団の中で裁縫バサミ構えて待ってたの。
…………痛いお年頃よね。」EP3(tea)

事件直後のクリスマスなら荒んでいるのも当然、
それでもサンタは信じている



【黄金郷に縁寿を招いた(導いた)存在】

……しかし俺は、ベアトが望まない人間が
ここに辿り着いたことがあるのを知っている。
縁寿だ。
…前回のゲームで、
縁寿は招かれざる客人でありながら、
……ここへ一人、辿り着いて見せた

あれも、……ベアトが望んだこと、……なのか……?

…………この黄金郷は、
真里亞お姉ちゃんとベアトリーチェの
二人の思いの結晶だけで作られている

「そ、そんなことは許さぬ…!!
ここは妾とマリアの世界!!
マリアがいなくなったら、……壊れてしまう…!!」

ベルンカステルが、真里亞自身が招いた
余談だがEP5ではベルンカステル自身も黄金郷に侵入している


【縁寿を真実を探る旅に誘う】

……夢の中に現れる、謎の少女が私に訴えかける。
12年前に何があったか、
その真実に辿り着きなさいと、夢の中の少女が訴える

…………その時。…私は確かに声を聞いた。
その声を、私は知っている。
ずっと、……私を夢の中で呼んでいた声…。

「………あなたに、復讐のチャンスを
…見返りに、あなたが享受できる可能性の中で、
最も幸せな結末を探して持ってくることを約束するわ。」

……どこからともなく、
ぱちぱちぱちと、実に味気ない拍手が聞こえてきた。
わかってる。……私に旅立てと命じた、……ベルンカステルだ。

ベルンカステル。
……私をこの旅に誘った、謎の魔女

偽書はボトルメールに入っていたと記述されているが
“神の視点を否定する手がかり”が記述されていれば
どんな形でも問題ない

EP4で使用された
届けたい人間の名前で存在しない住所へ送って返送を狙う
といった手段で直接縁寿の手に渡っている可能性もある


【ベルンカステルのヒントと赤き真実】

ベアトリーチェと言う名の存在を持っているけれども、
だからといってそれは“一個体の女性”とは限らない。
意味がわかる?つまり、あれはニンゲンの誰かじゃない。
この世界のルールが擬人化した存在だということ
あの子を倒すには、
この世界のルールを暴き、それを解きほぐさなければならない

それは例えるなら、
ルールを知らないチェスを、観戦しながら学んでいくようなもの。
まずチェス盤を見渡しなさい。
そして駒の動きと役割に気付きなさい
そしてあの子のゲームの勝利条件を探りなさい。
それらが暴けた時、そこにあの子の心臓が曝け出される。
後は引き裂くも握り潰すも思いのまま。

……私も気前がいいわね。
かつて人の身だった頃、
私はたったこれだけのことを気づくのに百年をかけたのに

真相を知っている立場だから出せるヒント
事件後に楼座が使用したトリックに気付いた

「……あなたを否定する赤き真実を、
ベルンカステル卿より賜っていマス
。」

真相を知っているため否定が可能


【家族が帰ってくるかもしれない“奇跡”】

「………あなたにこの私、
奇跡の魔女ベルンカステルが味方しているからこそ。
…縁寿にはひょっとしたら
家族が帰ってくるかもしれない“奇跡”の余地が残されてるのよ

あなたが自らそれを捨てて、縁寿の無限の未来全てを不幸なものに確定するのもまた、私には一興だけれども。」

ベルンカステル自身が事件の生存者で、告発者でもあり、
戦人が生存していることを知っているため



【やがて造物主になる魔女】

TIPS・魔女について
カケラ世界を回遊できる魔女を航海者と呼ぶ。
劇中では、ベルンカステルとラムダデルタがこれに当たる

TIPS・造物主について
原初の魔女マリアは造物主となることを約束された、
選ばれし少女なのかもしれない
……。
航海者たちは、
自らの旅路の終点は、造物主になることだと恐れている

「そなたは無より有を生じる力が群を抜いている。」
「……1を100にすることは容易い。
しかし、0から1を生じることは容易くない。
そなたが一人前の魔女になったなら、
妾と双璧どころか、
妾とて一目置かざるを得ない大魔女に成長するであろう

原初の魔女、か。
………そなたの将来が、妾にとっても楽しみだ。」
「今日より、さらに新しく楽しい魔法を伝授してやろう。
……これより、原初の魔女見習いの真里亞と名乗るが良い。」
「原初の魔女って…?」
「うむ。造物主の道を求める魔女の称号よ
今は身の回りの小物に魔力を吹き込む力しか持たぬ、
エンチャンター(付与魔術師)でしかない。
しかし千年の修行を経たならば、
その胸の内より魔法体系はおろか、
銀河を生み出すことも夢ではあるまい。」

「………ここじゃ狭いわ。海の上で話しましょう?」
……不思議な浮遊感に襲われる。
それは、突然、足元がなくなって、
底のない落とし穴に落とされたような感じに、きっと似ていた…。
見れば、……俺と二人の魔女は、
……真っ暗な宇宙に放り出されていた
全方向が果てなき闇で覆われ、
無数の輝く何かが満たされた無限の広さを感じさせる空間。

そして、いくつかの強く輝くカケラが、光の尾を引きながら、
……ベルンカステルを中心に渦を巻くように取り込まれていく。
それはまるで、
彼女が太陽で自らの太陽系を生み出すようにさえ見えた

「記憶じゃないわ。世界のカケラよ。
……まぁ、あんたには記憶のように感じられるんだろうけどね。」

原初の魔女から航海者の魔女としての旅路を経て造物主へと至る
旅路の途中なのでまだ銀河を生み出すレベルには至っていない


【カケラの魔女】

「真里亞は自分の日記に、日々の記録と一緒に、
自分の魂のカケラを残しておいたの
だからこの日記には、真里亞の魔法の力が宿ってるの。
でもそれはとても微弱なもので、
縁寿以外の人には誰も感じ取れない。」

「………君を幸せにしてくれるカケラは、こんなにもたくさん
身の回りに落ちているのに、それを見つけられない。
……なのに、
不幸せなカケラばかり見つけてしまって、傷付き続けている
……だから縁寿は傷付くとこに怯え、
……傷付けるものが身の回りにないかどうか、
それを確かめ終わるまで、幸せ探しすら始められない。」

「あのね?
幸せのカケラも、不幸せのカケラも、
どちらもいっぱいあって、世界を満たしてるの

だから、身近の幸せが見つけられない人は、
どこまで探しに行っても見つけられない。
……チルチルとミチルが青い鳥を探したみたいに。」

「縁寿はその正反対。
……不幸せなカケラがまったくない世界を探してる。
でも、それだって青い鳥と同じなんだよ

だから、永遠に縁寿は自分の幸せを、見つけられない。
…………戦人はヘンゼルなの?青い鳥なんじゃないの……?」

「……真里亞だって、この“力”に気付くまでは、
…今の縁寿と同じで、
不幸なカケラしか見つけられない気の毒な子だったから。」

魔女全体が使う単語ではあるが、
ベルンカステルは別名カケラの魔女(EP1・???TIPS)


【不確かな方法での告発】

なぜ、わざわざ大量の文書を記す手間を掛けてまで、
そのような怪文書を用意したのか。
メッセージボトルでは、それが確実に人の手に渡る保証がない。
下手をすれば、海に沈んで誰の目にもつかないかもしれない。
あるいは、誰かが拾ったとしても、
気にも留めずに捨ててしまうことだってあるかもしれない。
……このような不確かな方法で、
なぜ真相の告白を海に託したのか

そして、なぜ異なる物語を複数、書き上げたのか。

マリアージュ・ソルシーエルの条約の一つ。
相互不可侵、不干渉」。
所属の魔女は、
互いの魔法とその創造物を尊重し合わなくてはならない

ベルンは、奇跡を待つ魔女

「えぇ。………あの子の主、……これがまた酷いヤツでねぇ。
……自分で作ったゲームのはずなのに、
途中でゴールがわからなくなっちゃって。
……スタートとゴールがつながった、
ドーナツみたいな、壊れたすごろくを作ってしまったのよ。」
「ゴールをなくしたとは……?」
「ロジックエラーってことね。
……どうやれば自分の望むゴールに辿り着けるか、
そいつは自分のすごろくを、ロジックを描けなかった

だからいつまでも、
すごろくは壊れたままで、ゴールがなかった。」
「……ならば自分一人で、
静かにそれを悩んで考え出せばいいのに。
……そいつはあろうことか、その考えることさえも、
駒であるベルンに任せっきりにしたのよ

………“無限の猿の定理”って、知ってる?」
「……猿が、
無限の時間の中でデタラメにタイプライターを打ち続ければ。
……何時か偶然にも文字列が、
ハムレットとまったく同じ文章になるかもしれないという理論、
いえ、暴論ですね。」
「………ひどい地獄よね。
………ベルンは、無限の時間の間、
意味もわからずデタラメにタイプライターを叩かせられて。
………ゲームマスターは、
自分さえ思いつかないゴールを、彼女に作らせようとしたのよ
。」
……それが、
どれほどの地獄か、……ヱリカの想像が及ぶだろうか。
「そう。……もはや、……無限にも等しい時間よ。
………それほどの、気の遠くなる時間を、
……あの子はずっと、……“奇跡”を打ち出すまで、
タイプライターを叩かせ続けられたのよ。」
「それが、“奇跡”の、……魔女…?」

TIPS【クレル・ヴォーブ・ベルナルドゥス 】
ベルンカステルによって生み出された朗読役。あるいは代役
厳密には、ベアトとゲームを擬人化するための依り代である。
よって“彼女”という人格は存在しない。
その意味においては、彼女は人ではなく、道具と言えるだろう。
その名は、ベアトのゲームの最後の案内人を意味する。

「私は、……委ねる、決断をしました。」
「……私もまた、
奇跡という名の運命に身を委ねることを選びました
。」
ルーレットに、身を委ねたといった方が、正しいかもしれない。
(EP7・クレル)

私は、
私たちは、……自分たちの運命さえ決められなくて。
全てを運命に託したのです

「……どの運命をルーレットが指し示そうとも。
私はそれに従うことにしました。私は、運命に、抗わない。
……抗ったって、
……いつだって運命は私に、非情だったんですから………。」

「気まぐれなる賽の目に運命を託すは、
ベルンカステル卿も好まれることだったのでは?」
「……私は賽を振る時、はっきりと出したい目がある。」(EP1・???)

自分では答えを出せず奇跡を待つ魔女として偽書という形での告発


【騙された経験】

「…………本気で?
………あの子は、案外残酷よね。わかってて、騙すなんて。」
「ベルンは残酷だなぁって思うの。
いいえ、意地悪だなぁって思うのよね。
そういう経験、なくもないくせにね。」

魔法を盲信させて取り返しの付かない事態に追い込んだ
連れていくと約束した黄金郷(逃亡先)を
碑文のものと同じだと勘違いさせた
もしくは勘違いしているのを正さなかった


【ベアトリーチェに対する敵意】

「すでに知っておるぞ。…そなたが傍観者でないことは。」
「妾のゲームを傍観するつもりでいて、
妾の敗北に厚く張っておるのだろうが。

自信満々のあなたがぼろぼろに負けるところが見たくて、
遥々やって来たんだもの。

「私は戦人を勝利させ、
あなたを敗北させてのた打ち回らせるためにやって来たのよ。

EP5・TIPS
当初から彼女の目的は、魔女幻想の否定。

ベルンが望む勝利は、ベアトのゲーム盤を徹底的に引き裂き、
ベアトのみずぼらしい正体を暴いて、
徹底的に泥を舐めさせて踏み躙ること。

「私はね、そんな終わり方のために、
戦人に助言を与えたわけじゃないのよ。
……妹を背中で挽き肉にしてやったわ。
両親や親族を何度も何度も惨たらしく殺させてやったわ。
それは全て、ベアトに対し、怒りの復讐を掻き立てるためよ。

「…私はね、
ベアトリーチェが
ずたずたのぼろぼろに引き裂かれるところが見たくて、
はるばるこんな辺境にまでやってきて、
気の遠くなる退屈な時間に耐えてここにいたのよ。

EP8・TIPS
ベルンカステル
魔女幻想を打ち砕くことに執着し、
ベアトのゲーム盤がその役目を終えた現在となっても、
それを打ち砕こうと執着している。

騙されたことと、親族を奪われてしまった影響


【激しい感情表現】

感情をあまり顔に出さないので、
何を考えてるのかわかりにくいが、
それはあくまでも表情だけの問題だ。(EP1・真里亞)

一方の真里亞は、白目をむくほどに激高し、
全身をぶるぶると痙攣するほどに震わせて、
人として表現出来る限りの全ての怒りを剥き出しにしていた

かつて、表情というものを一切見せなかったベルンカステルは、今や、
不機嫌と表現できるあらゆる表情で顔を歪め、
醜い顔の限りを見せている

「……戦人もあんまりベルンを煽らないでー。
この子、たまに自分でも感情がコントロールできなくなるのよ。」
「うるさいわねッ…。誰が感情をコントロール出来ないのよ…!」

癇癪持ち


【猫属性】

望まぬ相手には、
撫でることさえ許さない、猫か幻のような魔女なのだから。

「あの子が魔女じゃなかったら、いえ魔女になれなかったら。
……多分、今も永遠に、
タイプライターの前に括りつけられた黒猫のままだったわ。
……あの子は、奇跡に愛され、
……見事に“奇跡”を打ち出し、
…魔女となって、あの地獄を生還したの。」

「………そなたであろうが。……その猫は。」

譲治兄貴が真里亞の頭を撫でてやると、
真里亞は上機嫌の猫の子のようにころころと笑うのだった…。(EP1)





【ラムダデルタ】

本体:楼座(ベアトリーチェと同じ)
絶対の魔女(絶対の結果を紡ぎ出す魔女)
“殺人”の擬人化
無限の魔女(狂言殺人)の後見人


【ラムダデルタと楼座の注目点】

無限を殺せる極悪人ラムダデルタ、無限の魔女の後見人
34(ラムダデルタ)
ベアトのゲームを理解・監視
しつこい
ベルンカステルのなだめ役
空気が読める子
後味の悪い電話の切り方
お人形遊びが上手
戦人に手心
地獄


【無限を殺せる極悪人ラムダデルタ、無限の魔女の後見人】

「……ラムダデルタなら、逆に相性がいいのかしら。
貴方の“無限”を殺せるでしょうから。」

「………ラムダのとこには、お父さんが来てたの?」
「来てたの、ってどーゆう意味よぅ。」
「…サンタクロース卿は、
心の綺麗な子どものところへしか訪れないのよ。
あんたのとこには来なかったのね?」
「まぁ、サンタクロース卿は寛大であるからな。
よーっぽどの大悪党でもない限り、
プレゼントを恵んでくださるぞ。
何しろ、妾にもくれたくらいだからな!

「感謝しなさいよ?
あんたの魔女継承の推薦人にサインしてあげたんだからね?
つまり、私がサインしなかったらあんたは魔女になれなかったってわけぇ。」(EP3・継承式)

「……だから私はそれを借りることの引き換えに、
あんたを魔女にしてやったのよ。
………私があんたの後見人を辞めれば、
あんたはすぐにニンゲンに逆戻り。
…あんたは仮初の魔女でしかないことを、
……決して忘れないことよ。」

「私が後見人にならなかったら、
それを信じることも出来なかったくせに…!」

「……いいわ。かつてのあんたの後見人は私だもの。」

無限の魔法の正体は狂言殺人、
後見人設定は“本物の殺人事件に”変えたという意味

【「無限実現」という魔法大系】




【34(ラムダデルタ)】

「……あれはいくつの時だったのかしら…。
…多分、中学生か、……よく覚えていない。
とにかくそのくらいの頃だったと思うわ…。」
「ってことは、…大体、20年位前ってとこか。」

お屋敷が竣工したのは昭和27年と聞いています。」
(EP1・夏妃)

楼座は恐らく19年前の時点で15歳
1986年時点では34歳
屋敷の竣工前後(1952年・事件の34年前)に生まれたと思われる

【ベアトのゲームを理解・監視】

「ラムダデルタさまはお嬢様のゲームのルールを、
実によく理解なされております。」

魔女の闇ってもんが何か、
本当のゲームマスターのベアトより、
よっぽど理解してるじゃない。

「これは何も、特別なことではありません。
……かつてのあなたがゲームマスターだった時も、
あなたの後見人であるラムダデルタ卿によって
それは監視されていました。
その結果、
赤き真実が全て有効であると判断されていたのです。」

魔法の性質が違うだけで本体である人間は同じ


【しつこい】

「でも、破局を迎えた責任は私と彼に半々だわ。
私にも、逃げられるだけのしつこさがあったのかもしれない!」

「私、こう見えてもしつこいの、意外でしょぅ?」

しつこいらしい


【ベルンカステルのなだめ役】

毒を制するには何とやらか。
……どうやら、
ベルンカステルの手綱を取れるのは、ラムダデルタだけらしい。

「……ベルンは私に任せて。
不機嫌になったあの子をなだめられるのは、
世界で私だけだから。」

母親だから、他になだめられそうな人物は殺害済み


【空気が読める子】

「…へぇ。あんたがそれに気付くとは意外ね。
割と怯えてるように見えたから、
そこまでは気付いてないと思ったのに。」
「……私、
そういう場の空気は読む方なの。お陰様で鍛えられたから。」

楼座は、せめて答えがわかっても、
みんなが考えてる間に即答してしまうのは、
ちょっと場の空気が読めてないのではと思ったが、
相手は客人なので、それを口にするのは遠慮した。

「………一応、ベアトの作った世界なのよ。
世界観ぶち壊しにしてないでしょうね…?」
「大丈夫だってば。
私、そういうのの空気は読める方なのよー。
ちゃんとベアトっぽい世界観で、
もっと面白い物語に仕上げて見せたわ。」

あの子、空気読める子だから
あと2人もどこかで殺してるに違いないわ。」

「……楼座伯母さんこそ、
普段の様子から想像できるより頭の回転が速いな。

…この子、バカそうなフリして、なかなかだわ。
決して挑発に乗りやしない。

複雑な生まれと育ちの末に身につけた処世術


【後味の悪い電話の切り方】

聞く者の心を揺さぶらずにはいられない、
懇願するように叫ぶその声も、
………受話器越しでは冷酷に聞くことが出来る…。
乱暴に受話器を置く。
……電話の切り方ひとつで、
後味をいくらでも悪く出来ることを、“彼”はよく心得ている
…。
(EP5・19男(ラムダデルタ))

「………………うん。
……だからママ、お仕事がんばってね。
……頑張ってお仕事終わらせて……、
少しでも早く帰ってきてね…。
真里亞、……もう夜中に泣いて、
近所の人に迷惑なんか掛けたりしないから……。
……だから、早く帰ってきてね………。」
「………………。……じゃ、忙しいので切るわよ。
……いい子にして待ってるのよ。
余計なことはしちゃ駄目よ。じゃあね。」
ブツリ。……楼座は、
切り上げるような口調で、
真里亞の返事を待たずに電話を切った

「……………えぇ。私もよ。愛してるわ、真里亞……。」
楼座はふぅっと深いため息を漏らす
……自らの言葉に重みを感じてるのだろうか。
そして、ベッドサイドの電話機に受話器を置く

「あの子の前でお金の話は止めて!」
受話器をガチャリと、少し乱暴に置く。

ガチャン!
ラムダデルタは、受話器をアンティークな電話機に叩き付ける。

わざとやって楽しんでいる


【お人形遊びが上手】

「私、お人形遊びは上手なの。……ホント、上手に遊べるのよ?
飽きずにひとつの玩具で何百年も遊べるのが自慢なの。

真里亞と同じ原初の魔女でもある
ただしお気に入りの玩具は生きた人間(子供たち)


【戦人に手心】

「……だから私、
戦人が屈服することだけはないように、
ある程度手心は加えてるの
。安心して?」

「あんたは勝っちゃうんでしょうが。
……なんで戦人の肩を持ってるの……?
「ん、…………んん…。」

闇に染まる世界で、ベアトが何かを語り、
ラムダデルタが駆け寄り、何かを早口に叫ぶが、
もうそれはとても遠くのことのようで、戦人の耳には届かない…。
「戦人ぁあああああぁああぁ……ッ……ぅ、く………。」

ベアトリーチェと本体が同じなので目的も変わらない、若干デレ


【地獄】

「……私の世界が、
地獄で満たされていることは、間違いないわ。

「………………これは、……地獄の生還者からの忠告よ。

計画殺人を完遂して戦人を取り戻すことによって地獄から生還した


【二人の魔女の歪な関係】

「……えぇ、そうよ。…あぁ、
大好きよベルンカステル。愛してるとさえ言ってもいいわ
……あの瞳を抉り出して、私以外を映さないようにしてやりたい。
……あぁ、それは本当に素敵よね。
紅茶に沈めても素敵かもしれない。」

「あぁ、愛してるわベルンカステル
…ベアトリーチェの鳥篭で、
好きなだけ足掻いて、
もはや逃げられないことを千年かけて知りなさい

……そしてあなたが屈服したら、
…私の手の平でしか鳴けないように、
たっぷりと仕込んであげるんだから。」

ベルン大好き、愛してるゥ~♪

「……次はどこへ行く?
どうせ旅立ちは、お互い背中を向けて、でしょ?」
「あなたに退屈をしたくないからよ。」
「ありがとう、ベルン。
でも私はきっと、百を数えたらまたあなたを探し始めるわよ。」
「退屈させない子ね。だから好きよ、愛してるわ
…………またどこか出会いましょう。
もっとも、百年先か千年先か、
未来永劫、再会しないかもわからないけれど。」
「大丈夫よ。愛し合う二人に、カケラの海は狭いわ。」

ベルンが私を愛してるんだったら、
私の発言も赤き真実で見えるはずよ…?

「………なら、密室は完璧
つまりこれは、事件錯覚ってことになるわ。」

………あんたをボロボロに負けさせて、
悔し泣きさせて、床を這いつくばらせて掻き毟らせて!
その可愛らしい髪の毛を掴んで
床に擦りつけながら笑い転げる楽しみが薄れちゃうもの……!!

「…………“古戸ヱリカ”。なかなか素敵な駒じゃない。
縁寿なんかよりははるかにベルンに相応しい駒だわぁ。」
「……うぅん、素敵だわ。本当に可愛い。
魔女幻想に屈服させて、その顔を屈辱に歪めてやりたいわぁ。」

EP6・TIPS
今は純粋に観劇者として
最愛のベルンが表情を歪ませる様を楽しんでいる…。

「あんたってば、……ホントーに血も涙もないわね。
…ま、
そんな黒猫を雑巾のように絞って、
一滴だけ滴る雫を舐める時が、私の至福なわけだけど!

「あぁ………、……本当にあんたは私を飽きさせないわ。
……それでいいのよ、ベルンカステル。
そんなあんたの表情を苦悶に歪めることだけが、
私が覚えてしまった唯一の禁断の蜜なのだから
。」

「……あんまり私を舐めないで。
私は、ベルンの歪む顔が好きなの
それを見せてくれるあんたのゲームが好きなだけ。
………扱いやすい相手なんて思ってると、
大火傷じゃすまないわよ…?」

事件を経ても失われることはなかったが、歪んでしまった親子愛
真里亞は親族の仇に対する憎しみの影響で歪んだと思われるが
楼座はわざと
真里亞を辛い境遇に追い込んでいた(約束を破らない範囲で)

事件後は(半分嫌がらせで)徹底的に猫可愛がりしていると思われる

「…………さすがラムダ。
戦人を、人間犯人説と、
魔女がいてもいいという気持ちの、
うまいこと中間に引っ張り出して来たわ。」
ニンゲンの心を操るのに本当に長けている
……私ももっとあなたを応援しないとまずいわね。」

ベアトを演じ、魔女と黄金郷を盲信するように仕向け、
事件後に真実を理解させて真里亞をどん底に突き落とした
あくまでも戦人を取り戻すついでの楽しみ


【関連考察】

【EP6考察 そなたを迎えても、17人だ。編】
古戸ヱリカと真里亞は同一人物

【うみねこキャラ考察 フェザリーヌ 前編】
“観劇”の魔女はエンジェの“愛のある視点”が擬人化した存在

【うみねこ動機考察 後編】
“物語”の犯人の動機は戦人の拉致監禁

【EP7考察 恋のミステリー編】
EP7の物語は戦人の“告白”に対するベルンカステルの回答


トラックバックURL

http://tanmari.blog.fc2.com/tb.php/18-89d9eea7

前の記事 次の記事
  1. 最新記事

  2. コメント

  3. カテゴリー 一覧

  4. 月間アーカイブ 一覧

/